アライグマが屋根から侵入してくる【瓦のわずか3センチの隙間から】屋根裏の被害が1ヶ月で2倍に
【疑問】
アライグマはなぜ屋根から侵入しようとするの？
【結論】
屋根裏は暗くて静かな環境で巣作りに最適な場所だからです。
ただし、一度侵入されると断熱材を巣材として破壊され、その後の雨漏りで建物全体に深刻な被害が及ぶ可能性があります。
アライグマはなぜ屋根から侵入しようとするの？
【結論】
屋根裏は暗くて静かな環境で巣作りに最適な場所だからです。
ただし、一度侵入されると断熱材を巣材として破壊され、その後の雨漏りで建物全体に深刻な被害が及ぶ可能性があります。
【この記事に書かれてあること】
屋根裏で物音がする。- アライグマはわずか3センチの隙間から屋根裏へ侵入
- 侵入箇所の周辺5枚の瓦に被害が及ぶ深刻な事態
- 発泡ウレタンによる安易な対策は逆効果になる危険性
- 屋根裏での巣作りで断熱材が破壊される二次被害
- 金属製の部材を活用した5つの効果的な対策を紹介
夜中に瓦を歩く音が聞こえる。
これらはアライグマの侵入を知らせる重要な警告サインです。
「まさか屋根からアライグマが入ってくるなんて」と思っていませんか？
実は、アライグマはわずか3センチの隙間があれば侵入できてしまうのです。
そして一度侵入を許してしまうと、瓦の破壊から雨漏り、さらには断熱材の破壊へと被害が雪だるま式に広がっていく危険性があります。
この記事では、アライグマの屋根からの侵入を防ぐための具体的な対策方法をご紹介します。
【もくじ】
アライグマが屋根から侵入する危険性
わずかな隙間を見つけては巧みに利用し、様々な手段で屋根に到達します。
一度侵入されると被害は広がる一方。
その手口と対策をしっかり知っておく必要があります。
アライグマが屋根から侵入する危険性
- 瓦のわずか3センチの隙間から「侵入経路」を確保！
- 樹木や雨どいを利用した「足場づくり」に要注意！
- 隙間を発泡ウレタンで塞ぐのはNG！むしろ被害拡大
瓦のわずか3センチの隙間から「侵入経路」を確保！
アライグマはわずか3センチの隙間があれば屋根裏へ侵入できます。「ここまで小さな隙間から入れるはずがない」と思っている間に、着々と侵入経路を作られているのです。
アライグマは特に次の場所を狙います。
- 棟瓦のつなぎ目にできた隙間
- 壁と屋根の接合部分の緩み
- 軒先の破損した部分
- 通気口の周辺部分
「前回入れたから、今回も大丈夫」とばかりに、ずうずうしく出入りを繰り返すのです。
さらに困ったことに、複数の侵入口を同時に使い分ける賢さも。
屋根裏に子育ての場所を作られてしまうと、被害は急速に広がってしまいます。
樹木や雨どいを利用した「足場づくり」に要注意！
「うちの屋根は高いから大丈夫」なんて油断は禁物です。アライグマは様々な方法で屋根まで到達してしまいます。
まず、庭木を足場にします。
木の枝が屋根に近づいていれば、そこから軽々と飛び移ってきます。
飛び移る距離は最大で1メートル。
「この程度なら大丈夫」という枝も、アライグマにとっては立派な通り道になってしまうのです。
雨どいも格好の足場になります。
ぎざぎざと這い上がって屋根に到達します。
さらに厄介なのが、外壁の凹凸を巧みに利用する能力。
タイルの目地やモルタルの凹凸をつたって、まるで忍者のように屋根まで登ってくるのです。
隙間を発泡ウレタンで塞ぐのはNG！むしろ被害拡大
「隙間があるなら、発泡ウレタンで埋めてしまおう」。こんな対策を考えている方も多いはず。
でも、これは逆効果なんです。
発泡ウレタンには致命的な欠点があります。
- アライグマの歯で簡単に食い破られてしまう
- 食い破られた穴は元の隙間より大きくなる
- 柔らかい素材なので、さらに広げられやすい
- 雨風で劣化して、新たな隙間の原因になる
アライグマの歯も爪も通さない硬さと、耐久性を備えた素材を選ぶことが、効果的な対策の第一歩なのです。
「安易な方法で済ませよう」という考えが、結果的により大きな被害を招いてしまいます。
屋根への被害は深刻な事態に
瓦の破壊から雨漏り、そして屋根裏での巣作りへと被害は拡大し、放置すれば建物の構造にまで影響が及んでしまうのです。
屋根への被害は深刻な事態に
- 瓦の破壊は「周囲5枚」まで広がる被害状況！
- 釘が外れて瓦がずれる「構造的な破壊」に進展！
- 屋根裏で巣作りされると「断熱材」が破壊される！
瓦の破壊は「周囲5枚」まで広がる被害状況！
アライグマの爪による瓦の破壊は、最初の1枚から周囲へとどんどん広がっていきます。被害は以下のような段階で進行します。
- 1日目：侵入口となった瓦の周辺が傷つき、釘が浮き始めます
- 3日目：隣接する瓦2枚にずれが生じ、隙間が目立ち始めます
- 1週間後：さらに周囲の瓦2枚が緩み、合計5枚に被害が及びます
- 2週間後：雨が降ると瓦の下に水がしみ込む状態に
- 1ヶ月後：被害範囲が1平方メートルまで拡大してしまいます
釘が外れて瓦がずれる「構造的な破壊」に進展！
アライグマの力は想像以上に強く、瓦を固定している釘まで引き抜いてしまいます。被害の進行は次のような順序で起こります。
- 前足でゴリゴリと瓦を持ち上げ、釘を緩めていきます
- 爪を使って瓦と瓦の間の隙間をこじ開けていきます
- 体重をかけて瓦を押し上げ、ズルズルとずらしていきます
- 瓦の重なりがずれて、雨漏りの原因になってしまいます
屋根裏で巣作りされると「断熱材」が破壊される！
アライグマが屋根裏に住みつくと、断熱材をボロボロに引き裂いて巣材として使用します。被害状況は驚くべき速さで進んでいきます。
- 断熱材をバリバリと引きちぎって、柔らかい巣材にします
- 電気配線の被覆を噛み切って、断線の危険性が高まります
- 糞尿による悪臭が充満し、建材が腐食していきます
- 天井裏の構造材まで傷つけ、建物の強度が低下します
屋根の被害状況による影響の違い
被害の特徴を把握することで、適切な対策が見えてきます。
被害状況を詳しく見ていきましょう。
屋根の被害状況による影響の違い
- 瓦のずれvs瓦の欠損！どちらが深刻な被害に？
- 1階建てvs2階建て！侵入されやすさを比較
- 木造住宅vs鉄筋住宅！被害の受けやすさに差
瓦のずれvs瓦の欠損！どちらが深刻な被害に？
瓦のずれよりも欠損の方が、深刻な被害となります。「ガタガタ」と瓦がずれただけでも気になりますが、「ポロッ」と欠損してしまうと取り返しがつかない事態に。
瓦のずれは雨漏りの可能性が30パーセントなのに対し、欠損すると雨漏りの可能性が90パーセントにまで跳ね上がってしまうんです。
- 瓦のずれ：雨漏りまでの期間が2週間程度と余裕がある
- 瓦の欠損：その日のうちに雨漏りが始まる可能性が高い
- 瓦のずれ：周辺の瓦への影響が少なく修理が容易
- 瓦の欠損：一度の被害で広範囲の修理が必要
「まだ大丈夫かな」と様子見をしていると、あっという間に被害が広がってしまいます。
1階建てvs2階建て！侵入されやすさを比較
意外かもしれませんが、2階建ての方が1階建てよりも侵入されやすいという結果が出ています。「高い方が安全そうなのに」と思われるかもしれません。
でも実は、2階建ての屋根の方がアライグマの好む条件が揃っているんです。
- 日当たりが良く温かい場所を好むため、高い位置にある2階の屋根を選ぶ
- 人目につきにくい2階の方が、安心して巣作りができる
- 雨どいや外壁の段差を足場として利用しやすい
1階建ての場合は地上からの物音や振動を感じやすいため、アライグマも警戒して近づきにくい、というわけです。
木造住宅vs鉄筋住宅！被害の受けやすさに差
木造住宅は鉄筋住宅と比べて、アライグマの被害を受けやすい傾向にあります。木造住宅の屋根裏は断熱材が豊富で、巣作りの材料として最適なんです。
「ふかふか」とした断熱材は、アライグマにとって魅力的な素材なんです。
- 木造住宅：壁をつたって簡単に屋根まで到達できる
- 鉄筋住宅：表面が滑らかで登りにくい
- 木造住宅：建材を噛み砕いて隙間を広げられる
- 鉄筋住宅：コンクリートは歯が立たず隙間を作れない
屋根からの5つの侵入防止方法
建物の構造を損なわずに防獣効果を高める方法をご紹介します。
屋根からの5つの侵入防止方法
- 金属製の櫛状部材で「通気性」を確保した対策！
- ステンレス板で「滑り落ち」を誘発する防衛策！
- 防獣ネットで「45度の角度」から接近を阻止！
- 銅線メッシュで「金属の感触」を嫌がらせる！
- 回転式パイプで「足場確保」を不可能にする！
金属製の櫛状部材で「通気性」を確保した対策！
棟瓦の下に取り付ける金属製の櫛状部材で、アライグマの侵入を完全に防げます。「通気性を確保しながら隙間をなくしたい」という願いを叶える、画期的な方法なんです。
櫛状部材の特徴は、まるで細かい歯が並んでいるような形。
この形状により、空気の流れを妨げることなく、アライグマの体が入れない密度を実現しています。
設置方法は以下の3段階で行います。
- 古い棟瓦を慎重に取り外し、下地の状態を確認します
- 金属製の櫛状部材を下地に固定し、雨水の流れを確認します
- 棟瓦を元の位置に戻し、がっちりと固定します
実は、櫛状部材を設置した屋根では、その後のアライグマの侵入をゼロに抑えることに成功しているんです。
ただし、取り付け位置が重要です。
雨水の流れを妨げないよう、棟瓦のちょうど下、水が集まりやすい場所は避けて設置します。
冬場の積雪も考慮して、十分な強度の部材を選びましょう。
ステンレス板で「滑り落ち」を誘発する防衛策！
瓦と瓦の間に厚さ2ミリのステンレス板を差し込む方法は、アライグマの爪が引っかからず滑り落ちる効果があります。「どうせ登ってくるなら、すべって落ちてもらおう」という作戦です。
ステンレス板の効果は絶大で、アライグマの体重がかかるほど滑りやすくなる仕組みになっています。
瓦の重なり部分にピタッと収まるため、見た目も気になりません。
取り付け手順は以下の通りです。
- 瓦の重なり部分を確認し、隙間の幅を測ります
- ステンレス板を適切なサイズにカットします
- 瓦を少し持ち上げ、ステンレス板を差し込みます
- 瓦を元の位置に戻し、がたつきがないか確認します
ステンレス板が雨水の侵入も防いでくれるんです。
設置する際は、瓦を固定している釘の位置をずらさないように注意が必要です。
ずれてしまうと、かえって隙間ができてしまう可能性があるためです。
防獣ネットで「45度の角度」から接近を阻止！
軒先に45度の角度で取り付けた防獣ネットは、アライグマの足場確保を不可能にします。まるで滑り台のように、のぼろうとしても「ずるっ」と滑り落ちてしまう仕組みなんです。
設置のコツは、以下の3点に気をつけること。
- 軒先から30センチの高さまでネットを広げます
- ネットの端は必ず45度の角度を保ちます
- 雨どいの機能を妨げない位置に取り付けます
目の間隔が2センチ以下の細かい網目を選びましょう。
アライグマの爪が引っかかりにくく、体重をかけると余計に滑りやすくなります。
注意したいのが素材選び。
安価な樹脂製のネットは、わずか2週間で噛み切られてしまうことも。
耐候性と強度に優れた金属製の防獣ネットを選ぶのがポイントです。
取り付け後は定期的に点検を。
「ここなら大丈夫」と油断していると、アライグマが別の侵入経路を見つけてしまいます。
特に、ネットと建物の接合部分は念入りにチェックしましょう。
銅線メッシュで「金属の感触」を嫌がらせる！
瓦の上に這わせる銅線のメッシュは、アライグマが嫌う金属の感触で接近を防ぎます。「ざらざら」とした不快な感触が、アライグマの通り道を完全に遮断してくれるんです。
銅線メッシュの効果を高める工夫として、以下の点に気をつけましょう。
- メッシュの網目は3センチ四方で統一します
- 瓦の表面から5ミリ浮かせて設置します
- 軒先から棟まで隙間なく敷き詰めます
銅線は時間とともに落ち着いた風合いに変化し、建物の外観を損ねることはありません。
設置時の注意点として、瓦を傷つけない固定方法を選ぶことが重要です。
専用の留め具を使い、瓦と銅線の間に緩衝材を入れるのがおすすめ。
これで瓦の表面に傷がつく心配もありません。
回転式パイプで「足場確保」を不可能にする！
屋根の周囲に設置する回転式のパイプは、アライグマの足場として使えない仕掛けです。まるで遊園地の回転アトラクションのように、触れると「くるっ」と回転してしまうんです。
設置のポイントは、以下の通りです。
- パイプの直径は10センチが最適です
- 軸受けの間隔は60センチで配置します
- 回転部分には潤滑油を定期的に注油します
軸受け部分を建物にしっかりと固定し、パイプ自体は自由に回転する構造にするのがコツです。
この方法の良いところは、見た目がすっきりしていること。
建物の美観を損なわず、さりげない防獣効果を発揮してくれます。
ただし、積雪の多い地域では、雪の重みで回転が鈍くならないよう、定期的な点検と手入れが必要です。
屋根の対策時の重要な注意点
ただし、建物の構造や法律、メンテナンス性に配慮した対策を選ぶことが大切です。
誤った方法は逆効果になる場合も。
そのため、以下の3つの注意点を確認しましょう。
屋根の対策時の重要な注意点
- 建築基準法に準拠した「防獣対策工法」の選択！
- 屋根の通気性を損なう「密閉作業」は逆効果！
- 定期点検による「新たな侵入口」の早期発見！
建築基準法に準拠した「防獣対策工法」の選択！
屋根の防獣対策は必ず建築基準法に従って行う必要があります。「早く対策したいから、手軽な方法でいいや」という考えはとても危険。
なぜなら、不適切な工法で屋根を改造すると建物の安全性が損なわれてしまうんです。
具体的には、以下の3点に気を付けましょう。
- 瓦の固定方法は建築基準法で定められた工法を採用する
- 防獣資材の重量が屋根の耐荷重制限を超えないようにする
- 金属部材の取り付けは建物の構造に影響を与えない工法を選ぶ
屋根の通気性を損なう「密閉作業」は逆効果！
屋根裏の通気を完全に遮断してしまう対策は、建物に深刻な悪影響を及ぼします。通気口をふさいでしまうと、むしろ新たな問題を引き起こしてしまうんです。
「通気性を確保しながら侵入を防ぐ」という、相反する課題を解決する必要があります。
- 結露の発生により木材が腐食する危険性
- 夏場の熱がこもって室温が上昇する問題
- カビの発生による建材の劣化が進行する事態
定期点検による「新たな侵入口」の早期発見！
アライグマ対策は設置して終わりではありません。時間の経過とともに新たな侵入口が作られる可能性があるため、定期的な点検が重要です。
「一度対策したから大丈夫」という油断は禁物。
屋根の状態は季節や天候によって刻々と変化していくものなんです。
- 月1回は双眼鏡を使った目視点検を行う
- 雨天時に雨漏りの予兆がないか確認する
- 台風後は防獣資材の固定状態を必ずチェックする
まとめ：アライグマの被害は早期発見と適切な予防対策で防げる！
アライグマは瓦のわずかな隙間から侵入し、屋根裏を住処にしようとします。
しかし、侵入を許してしまうと建物への被害は時間とともに拡大していきます。
特に、安易な対策は逆効果になることも。
大切なのは、金属製の部材を使った確実な予防と、定期的な点検による早期発見です。
屋根裏で物音がしたり、瓦のずれを見つけたりしたら、すぐに適切な対策を取ることをおすすめします。
しかし、侵入を許してしまうと建物への被害は時間とともに拡大していきます。
特に、安易な対策は逆効果になることも。
大切なのは、金属製の部材を使った確実な予防と、定期的な点検による早期発見です。
屋根裏で物音がしたり、瓦のずれを見つけたりしたら、すぐに適切な対策を取ることをおすすめします。